会長挨拶

新型コロナウイルス感染症 第3波の猛威にさらされる中、近畿地域の各施設におかれましては、多数の新型コロナウイルス感染症患者の診療に加えて地域救急医療を維持すべく御尽力されていること思います。

このような状況ではありますが、第121回近畿救急医学研究会(日本救急医学会近畿地方会)を、予定通り2021年3月20日(土曜日)に開催させていただきます。当初、現地開催とすべく準備をしてまいりましたが、全国ならびに近畿圏をとりまく社会情勢を鑑み、近畿救急医学研究会常任幹事会の議を経て、現地開催は行わずWebのみの開催に変更することと致しました。

今回の研究会では、「病院前診療と病院内救急診療の接点」をメインテーマとし、国士舘大学大学院 救急システム研究科 田中秀治教授に基調講演をお願いしております。更に、「緊急企画:COVID-19にどのように対応するか」を設け、種々の立場からのCOVID-19に対する御発表をお願いしております。

メインテーマとした「病院前救急診療と病院内救急診療の接点」では、救急隊員と救急医が混じり合う接点において、特に重症救急患者の救命率向上に大きく関わる「接点の質」をどのように向上させていくかに焦点を当てました。現在、ドクターヘリやドクターカーを用いての早期医療介入、より良い搬送システムの構築、指導救命士制度の導入など様々な観点から質の向上に向けての努力がなされています。また、これらを包括するメディカルコントロール協議会のあり方にも大きな変革が生じているのではないかと思われます。合同シンポジウムでは、これらの問題についての取り組みを種々の立場から掘り下げることで、明日からの「接点における質の向上」に役立つものとなることを期待しております。

「緊急企画:COVID-19にどのように対応するか」では、with COVID-19の時代における病院前診療や院内感染対策、重症COVID-19診療の状況、COVID-19回復後に待ち受けるICU-AW、感染症という特殊性よりもたらされる家族看護の問題点など、さまざまな立場からのCOVID-19への取り組みを御発表いただき、問題点を共有したいと考えております。

基調講演のほか、特別講演や教育講演、企業共催セミナーでは、COVID-19の診療に役立つテーマでの講演を企画しています。Web開催による準備期間が短い中、御役に立てる近畿救急医学研究会を目指し、稔りの多い研究会となるべく努力する所存です。救急医療に携わる多くの皆様方の御参加をこころよりお待ちしております。

なお、演題応募やWeb開催方法をはじめとする本研究会に関するリアルタイムの最新情報は、本サイトにて御確認くださいますようお願い致します。

2020年12月24日

第121回近畿救急医学研究会(日本救急医学会 近畿地方会) 会⻑ 当⿇ 美樹
兵庫県立加古川医療センター 副院長・救急科部長
兵庫県病院局参事